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2007/02/01

数字の表と裏。

先日、トラックバックを戴いた「ブログのふろく」さんの記事を読ませていただいて、そちらにコメントを残そうと思ったら「コメントは500文字以内で」と怒られてしまったので(人様のブログに平然と長文を残そうとする私が悪い)、こちらで改めて記事を立てて(ついでに長文をさらに長文にして)トラックバックをお返ししようかと。

トラックバック元の記事は、こちらなんですけど、Jリーグが毎年出している「スタジアム観戦者調査報告書」に対するレビューが8回に分かれて書かれており、興味深く読ませていただきました。で、その8回目で横浜FCのお話が出てくるんですが。鹿島サポ同士が他所のクラブのお話をするというのも可笑しな状況ですが、まあ。

このJリーグの「スタジアム観戦者調査報告書」は、毎年出ると興味深く熟読してしまうのですが、その反面、調査条件が毎年違うのと、調査の母数が少ないのと、あと実際にスタジアムで調査依頼している様子を見ていると、相手を無作為ではなく調査員が無意識に話しかけやすい相手を選んでいるように見えるのとでどこまで信憑性があるものなんだろう?と疑ってしまう部分も多々あったりします。

で、実際のところ自分の応援しているクラブについては、その試合の状況なり報告書の数字の裏側がちゃんと見えてくるので、ブログのふろくさんのように分析して意見を出すことに意義があるなぁと思うし、言われていることに説得力があるなぁと思うのですが、他クラブの場合になると、数字しか見えてこないがために安易に分析してしまうとちょっと危険な面もあるのではないかなぁと思ったのでした。で、その危険性を横浜FCを例に書いてみると。

例えば、調査条件についてですが、2005年の横浜FCホームゲームは、KAZU移籍発表直前でチームが低迷していた時期の土曜日ナイトゲームかつ神奈川ダービーでの調査で(この日も動員がかかっていた記憶があります)、2006年のホームゲームは昇格争いをする中、水曜日ナイトゲームかつ年に2/24試合の市民招待試合で、招待を申し込んだ市民のほとんどが招待券を手にすることが出来(自分の周りでは外れた人は皆無でした。実際どのくらいの抽選だったのか?はわからないのですが。)、話題になっているから見てみようかと訪れた一見さんが多くみられたという通常の試合とはかけ離れた条件下で行われています。直前の動員数と招待の枠から考えて、全体の1割ぐらいがたまたまこの日招待券を手にしたから見に来たといえるかもしれません。

さらにこの2年間の横浜FCの観客動員変動を見ると、
2007020101 2007020102
(Excelで付け焼刃に作った汚い表と図ですみません・・・)

2005年はKAZUブームで後半戦観客動員を増やした横浜FCですが、2006年になると昇格争いをしているにも関わらず前年を下回る動員が続きました。その背後では、チケットの大幅値上げ(バックスタンドで1000円値上げ、さらに回数券の廃止)と招待券の激減があったと社長がサッカーJ+のインタビューで答えていた記憶があります。ちなみに、インタビューでは動員は減っているけれどもチケット収入は大幅に増えているという話も出ていました。

一方、鹿島の場合は、2005年度の対象試合はホームタウンデイかなにかのイベントとぶつかって招待者が多かった記憶があります。2006年度も行方の日だったのですが、ホームタウンを広域化したばかりの土地のイベントだったせいかいまいち動員が伸びませんでした。スタジアムにいるとホームタウンの招待者や優待者がどのくらい来ているか?が1B席およびサポシの雰囲気で結構わかるのですが、この日は少なかった記憶があります。鹿島の事情がわかっているから、こういう数字の裏が見えてくるのだけれども、もし背景を何もしらない方が報告書だけ見たら、違った感想を持つかもしれません。

あえて結論のようなことは書きませんが、もしJのお偉いさんがこういった背景を気にせずに、あがってきた報告書だけで、あーだこーだと検討していたとしたら怖いなぁとも思いました。それと同時に、数字には裏と表があるということをしっかり認識しておかないと怖いなぁと。これはこの報告書に限らず全ての数字にいえることですが。

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コメント

いつも別館を楽しく拝見しています。

> 他クラブの場合になると、数字しか見えてこないがために
> 安易に分析してしまうとちょっと危険な面もあるのではないかなぁと

はい。まったくその通りです。
この毎年の調査は、調査員がスタジアム全体を見渡して偏りの無い様に調査を行うということが予め申し合わされているので、それを信じ過ぎました。調査対象試合にそのような事情があることを知りませんでした。事務局のミスセレクションですね。
事情を知らない他クラブの事に言及する時には今まで以上に注意をしていく必要を改めて思いました。ありがとうございました。

今後とも、よろしくお願いいたします。

投稿: ANDOH | 2007/02/03 02:34

ANDOHさん、こんにちは。改めてですが、初めまして。
わざわざ、こちらにコメント戴きありがとうございます。恐縮です。

結局は、調査のやり方に問題があるんだよなぁと思っています。数字の裏側も見るべき的主張をしておいて矛盾するけれども、読む側がそれを要求されるのもどうなのよ?と(笑)。例えば、今回はたまたま自分が絡んでいたから気がついたものの、表には出てこない動員というのもあって、私の知る範囲では柏や川崎は親会社の動員デーというのがあるし、鹿島も住金優待デーがあるかと。調査を行うにあたってこれらを全て避けるというのはとっても難しいことだとしたら、せめて1クラブあたり対象日を複数に出来ないのだろうか?とか、水曜日ナイトゲーム(首都圏のクラブは水曜日ナイトゲームに動員がかかりやすい)は避けられないのだろうか?とか考えてしまいます。ヴェルディは学習塾のトーマスデーが有名ですが、この日にもし調査をしたら、招待券を持った親子連れだらけなわけで、それならせめて他の日と合算して中和できないものかなぁと。

あと、もう1つ。これも今の調査のやり方の限界だと思うのですが、この調査って開門前の並び列~キックオフ前にやってるかと思うのですが(ハーフタイム~終了後も見かけないだけでやっているかもしれません)、スタジアムに来る時間の差も顕著に数字に出てしまっているように思うのでした。鹿島は開門前から並ぶ人が多いけれども、キックオフぎりぎりに一気に集まるクラブも結構あって、例えば長居の試合が対象日だったので、調査員の様子を観察してたんですけど、セレッソ側と指定席の客が全然来ないためか、かなり長時間鹿島側のゴール裏に複数の調査員がいて、結果を見たら案の定ホーム応援者が少なく。実際、スタジアムにいた感じとしてはホーム応援者が半数以下ってことはなかったと思います。んでもって、スタジアムに早く来る人ほどコアでギリギリに来て速攻帰る人ほどライト層だとすると・・・。

とはいえ、マーケティングってのはそんなもんだよなぁと思う所もあり、どこで線を引くか?ってのはとっても難しい問題なのだとも思います。

ってまた長々と書いてしまいました。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。

投稿: ゆ。 | 2007/02/04 01:20

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